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関係デザインを通じて社会課題を解決することを目的としたツナガル株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:金岡毅)の「NOMADOプロジェクト」は、フランスと日本の国際教育の一環として、「NOMADO for Water 世界水の日」を開催いたしました。本イベントは、世界水の日(3月20日)を契機に、日本の温泉文化に水資源の循環を学ぶプログラムを提供し、教育を通じて持続可能な開発目標(SDGs)を推進することを目的としています。
当社では、フランスの教育機関へ国際教育プログラム「NOMADOプロジェクト」を提供しています。その一環で、SDGsの推進と異文化理解を育むための、二カ国をまたぐ交流イベントが企画されました。体験パートナーはフランス・ノルマンディ地方の高校で特別支援学級に通う9歳〜13歳の生徒30人。国際交流の機会の少ない子供たちと「水」という世界共通のテーマによって文化の違いや、別府独自の温泉文化を学びました。
日時:
2024年3月20日(水)16:00〜17:45(日本時間)
場所:
フランス:Professional High School Jean Mermoz(ノルマンディ・Vire市)
日本:まち歩きステーションARUCO・de・BEPPU
体験参加者:
フランス:Professional High School Jean Mermoz の生徒
日本:花田 潤也 氏(NPO法人別府八湯温泉道名人会理事長 / 大分ヤクルト販売株式会社)
主催:
ツナガル株式会社
体験内容:
温泉文化に関するクイズ
水の循環・温泉が地域社会に与える影響
温泉蒸し、化粧品、アートなどの生活の中にある温泉文化の紹介
高校生による研究と交流
持続可能な開発目標(SDGs)との連携:
本プロジェクトは、特に「質の高い教育」(SDG4)、「清潔な水と衛生」(SDG6)、「気候行動」(SDG13)といったSDGsと密接に関連しています。水の安全保障に関する課題に共同で取り組み、教育を通じて意識を高め、行動を促すことが目的です。
さらに、日本の温泉文化は、水の社会的・生態学的な価値を象徴しています。別府はその多様性と温泉中心の町づくりで知られています。このユニークな文化を通じ、水資源の価値を再確認し、保護の大切さを訴えます。
別府の一休の愛称で知られる大分ヤクルト販売経営企画室観光推進事業部課長/まち歩きステーション ARUCO DE BEPPU所長
2018年7月憧れ続けた別府市へ単身移住し古民家ゲストハウスIn Bloom Beppuを開業。ピンクの作務衣に丸坊主、丸メガネ姿で別府のまちをお客様を案内する姿が話題となり各メディア取材、撮影、講演会、研修会など精力的にこなし愛する別府のPR活動に注力している。NPO別府八湯温泉道名人会理事長/NPOハットウオンパク理事/(一社)別府市観光協会理事
まち歩きステーションアルコ・デ・ベップについて
2023年7月に別府駅前通りに面したソルパセオ銀座入口にオープン。有料まち歩きガイドを通してディープな別府をご案内しています。店名の由来であるARUCOはイタリア語で架け橋、大分の方言で歩こうよを意味する「歩こうえ」から。別府市民と観光客の架け橋になることを目指し、お客様の思い出作りのサポートをしております!
文化遺産の価値向上に関わる研究者としてフランス、ポーランド、ブラジルでの研究を経て来日。ツナガル株式会社では多文化共創の実践を担当する。NOMADOプロジェクトのリーダーとして、テクノロジーと交流体験のファシリテーションによって、出会うことのなかった二つの地域間のコミュニティを育てる活動を推進。
昨年末にゲストハウスをやめて外国人の方へ直接対面して文化を語る機会が少なくなりました。観光案内所やガイドとしての別府案内の場合、どうしても「場所の説明」に徹してしまうので、温泉文化に焦点を当てて語ることは私にとっても新鮮な体験でした。例えば、別府では馴染のある「桶」はフランスの子どもにとっては「パスタをつくるもの・・・?」という答えになったり違いに驚くこともありました。同時に、温泉といえばリラックスの時間であることは日仏共通のようで親しみをもってもらえたかなと思います。今回、別府八湯の入浴剤をフランスに送り、泉質を楽しんでもらいました。この思い出をもとに別府に訪れてくれる日を楽しみにしています。(花田 潤也)
この交流プログラムに参加したことは、生徒と私にとって、文化への発見の旅であり、目を見張るような体験でした。はじめは未知との遭遇に対する緊張感がありましたが、それはすぐに互いの文化への深い興味と理解に変わりました。生徒たちも「本当に楽しかった!」「また日本に行きたい!」と熱心に話してくれました。
今回、水の利用とその多様性に関する学びを深め、水資源管理の実践について知る機会を得ました。特に、家庭での天然温泉の体験は大きな驚きです。この交流は、水に関する知識だけでなく、日本の温かさと文化への理解を深める機会でした。
この国際交流体験から得たものは計り知れず、「とても素晴らしい」としか言いようがありません。文化交流が持つ可能性を示す完璧な例であり、異文化間の障壁を乗り越え、相互理解と興味を育む種をまくことの重要性を教えてくれます。このような体験は、新たな発見の喜びと、互いから学び合うことの大切さを改めて確認させてくれるものです。(Professional High School Jean Mermoz教師)
文化交流とテクノロジーを通じて人と人がつながることで、社会の壁に窓をあけることを目指すプロジェクト。独自に研究した「関係デザイン」理論の実践として、「窓」の形を模したスクリーンの両側でリアルタイムなコミュニケーションを可能にし、これまでつながる機会のなかった人々の間に関係を創出することで、社会課題の解決を目指しています。
NOMADOプロジェクトWebページ
教育DXや国際教育に取り組む学校・教育委員会・自治体向けに国際交流の機会を提供しています。環境問題や文化交流のワークショップやバーチャルトラベルなど「人生を変える時間」をわたしたちと一緒に過ごしませんか?